
開催まで1ヶ月をきりました。
井上先生より聴きどころをご紹介いただきましたので是非参考にしてください♪
1、≪ワルトシュタイン≫≪悲愴≫≪熱情≫-ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集-|外山啓介
トラック1「ワルトシュタイン」第1楽章
「ピアノはレンジが広く、またダイナミックレンジも大きな録音です。特に低音部の強烈な音が多く、それがくっきりとしたタッチで確実に沈んで出てくることが第一のポイントになります。また余韻が豊富に乗っているので、それによって質感がにじまないようにすることが二つめのポイントです。そして強弱の幅が大きいので、フォルテで音が割れたりぼやけないこと、弱音がノイズに埋もれず繊細に出ていることが三つ目のポイントになります。」
2、シベリウス:交響曲第2番
朝比奈 隆(指揮) 大阪フィルハーモニー交響楽団
トラック1「第1楽章」
「シベリウスは安定した音調で、オーケストラの中・低音がどっしりとした厚手の響きになっています。放っておいてもこの感じはでてくるので、そこにだけ気を取られて木管楽器の透明感や金管楽器の瞬発力などがなくならないように気をつけてください。交響曲ですがそれほど猛烈なダイナミックレンジのある作品ではないので、無理に大音量を意識すると不自然になります。少し重心を下げた充実した音調が全体に保てれば、ちょうどいい音になると思います。」